ブレードサーバーとは、一般に単に「ブレード」とも呼ばれる、他のブレードとともにシャーシに装着するコンパクトな自己完結型サーバーです。この設計は、ラックスペースの一定量を占有する単体ユニットである従来型のラックサーバーとは対照的です。
省スペース設計から高度なセキュリティ、強化された接続性まで、適切なブレードサーバーを選ぶことで、インフラ投資を最適化し、データセンターの能力を最大限に引き出せます。2023年におすすめのブレードサーバーは次のとおりです。
- HPE ProLiant BL460c:高密度ブレードサーバーソリューション(詳しく読む)
- Cisco UCS B200 M5:高性能ブレードサーバーソリューション(詳しく読む)
- Lenovo ThinkSystem SN550 V2:最も汎用性と費用対効果に優れたブレードサーバーソリューション(詳しく読む)
- Dell PowerEdge FX2 Chassis:最も柔軟で拡張性に優れたブレードサーバーソリューション(詳しく読む)
主要ブレードサーバー比較
既存のデータセンターをアップグレードする場合でも、新たにゼロから構築する場合でも、これらのサーバーは最先端のデータ管理と処理を担う有力候補です。市場でおすすめのブレードサーバーを簡単に比較します。
| プロセッサー | メモリー容量 | ストレージオプション | 接続性 | 価格 | |
|---|---|---|---|---|---|
| HPE ProLiant BL460c | Intel Xeon E5-2600 v4シリーズまたは同等品、Xeon Scalable | 最大4TB | SATA、SAS、NVMe | 10GbE、20GbE、25GbE、FC8、FC16、FlexFabric | カスタム価格については営業担当にお問い合わせください |
| Cisco UCS B200 M5 | Intel Xeon Scalableプロセッサー | 最大6TB | SATA、SAS、NVMe、M.2 | 10GbE、25GbE、40GbE、FC8、FC16、FCoE、VIC | カスタム価格については営業担当にお問い合わせください |
| Lenovo ThinkSystem SN550 V2 | Intel Xeon Scalableプロセッサー | 最大3TB | SATA、SAS、NVMe | 1GbE、10GbE、25GbE、FC8、FC16 | モデルと構成により、4,000ドルから |
| Dell PowerEdge FX2 Chassis | Intel Xeon E5-2600 v4シリーズまたは同等品 | シャーシシステム。正確なオプションはブレードモデルによって異なります | シャーシシステム。正確なオプションはブレードモデルによって異なります | 10GbE、40GbE、FC8、FC16 | カスタム価格については営業担当にお問い合わせください |
ジャンプ:
HPE ProLiant BL460c
総合的に最も優れたブレードサーバーソリューション
HPE ProLiant BL460cは、業界をリードする性能、汎用性、エネルギー効率で知られるHewlett Packard Enterpriseのブレードサーバー製品です。HPEのProLiantシリーズの一員であるBL460cは、エンタープライズ環境向けに設計され、省スペースのフォームファクターに高いコンピューティング性能を備えています。
処理性能、メモリーの拡張性、強化された管理機能を組み合わせたBL460cは、現代の企業が抱える複雑なワークロードと変化するコンピューティングニーズに対応できるよう設計されています。

総合評価:4.5/5
- 価格の透明性:3/5
- ハードウェア:4.5/5
- ソフトウェア:5/5
- ビジネス機能:5/5
- カスタマーサポート:4.25/5
価格
- 価格は大きく変動する可能性があり、モデルと構成によって費用が積み上がります。詳しくは営業担当にお問い合わせください。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 最新のプロセッサーをサポートし、最高水準のコンピューティング性能を実現します。 | ブレード製品のため、特定のHPEエンクロージャーが必要となり、柔軟性が制限される可能性があります。 |
| ブレードフォームファクターにより高密度なサーバー構成が可能で、データセンターのスペースを有効活用できます。 | |
| HPEの統合Lights-Out(iLO)管理機能を搭載し、サーバーをリモートで管理できます。 |
特長
- 統合Lights-Out(iLO)管理:堅牢なリモート管理機能を提供し、サーバーのセットアップ、稼働状態の監視、リモート管理を簡素化します。
- ワークロードの柔軟性:大容量のRAMをサポートし、柔軟なストレージオプションを備えることで、多様なワークロード要件に対応します。
- 処理性能:最新世代のプロセッサーをサポートし、高速な処理性能とマルチタスク能力を実現します。
Cisco UCS B200 M5
高性能ブレードサーバーソリューション
Cisco UCS B200 M5は、CiscoのUnified Computing System(UCS)ポートフォリオの一製品で、ハーフ幅のブレードフォームファクターで性能、汎用性、密度を融合した製品として知られています。幅広いアプリケーションとワークロードのニーズに対応するよう設計されたB200 M5は、優れたコンピューティング性能、大容量メモリー、柔軟なストレージを備えています。
UCSエコシステム内での統合能力に定評があるB200 M5は、データセンターの革新に対するCiscoの取り組みと、コンピューティングリソースの合理化・統合を目指す姿勢を体現しています。

総合評価:4/5
- 価格の透明性:2/5
- ハードウェア:4.75/5
- ソフトウェア:4/5
- ビジネス機能:3.75/5
- カスタマーサポート:3.25/5
価格
- カスタム価格については営業担当にお問い合わせください。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 仮想化からデータベース処理まで、さまざまなワークロードに対応できるよう設計されています。 | Ciscoエコシステム向けに最適化されているため、UCSをすでに利用していない場合は統合が難しくなる可能性があります。 |
| Cisco UCS Managerとシームレスに統合でき、サーバーを一元的かつ統合的に管理できます。 | ハーフ幅のブレードであるため、フル幅のブレードやラックサーバーと比べて内部拡張の能力に制限が生じる可能性があります。 |
| 最新のIntel Xeonプロセッサーをサポートし、優れたコンピューティング性能を実現します。 |
特長
- Intel Xeon Scalableプロセッサー:要求の厳しいエンタープライズワークロードに適した、最先端の性能と効率を実現します。
- 最大6TBのRAM:メモリーを高密度に構成でき、メモリー負荷の高いアプリケーションに不可欠な性能を提供します。
- マザーボード上のモジュラーLAN(mLOM)スロット:ネットワーク構成に柔軟性をもたらし、接続ニーズに最適なさまざまなCisco仮想インターフェースカードを選択できます。
Lenovo ThinkSystem SN550 V2
最も汎用性と費用対効果に優れたブレードサーバーソリューション。
Lenovo ThinkSystem SN550は、現代のデータセンターが変化し続けるニーズに対応できるよう設計された、Lenovoの次世代サーバーソリューションシリーズの一製品です。ブレードサーバーであるSN550は、効率性、密度、性能を重視しています。V2は前世代モデルを改良したもので、より高度な処理性能とメモリー機能を備えています。
LenovoのThinkSystem Blade Enclosureにシームレスに統合できるよう設計されたSN550は、適応性を重視するLenovoの姿勢を示す製品です。クラウドコンピューティングから重要なデータベース処理まで、多様なワークロードに対応できる拡張性の高いソリューションを提供します。

総合評価:4/5
- 価格の透明性:5/5
- ハードウェア:4.25/5
- ソフトウェア:3.25/5
- ビジネス機能:3.75/5
- カスタマーサポート:4.25/5
価格
- 価格は4,000ドルからで、モデルと構成によって費用が加算されます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 最新のIntel Xeon Scalableプロセッサーをサポートし、高速な処理性能を実現します。 | ブレードサーバーのため、特定のThinkSystem Blade Enclosureが必要となり、多様な環境での汎用性が制限される可能性があります。 |
| 電力効率を考慮して設計されており、運用コストの削減につながる可能性があります。 | 高度な機能を備えているため、初期投資は従来型サーバーより高くなる可能性があります。 |
| LenovoのXClarity Controllerを搭載し、サーバーの管理と監視を簡素化します。 |
特長
- Intel Xeon Scalableプロセッサーのサポート:堅牢な処理性能を実現し、マルチタスクや負荷の高いワークロードに適しています。
- Lenovo XClarity Controller:合理的で直感的な管理インターフェースを提供し、サーバー管理を簡素化します。
- 拡張可能なメモリー:大容量のRAMをサポートするよう設計され、メモリー負荷の高いアプリケーションやタスクのニーズに対応します。
Dell PowerEdge FX2 Chassis
最も柔軟で拡張性に優れたブレードサーバーソリューション。
Dell PowerEdge FX2 Chassisは、モジュール性と高密度コンピューティングに対するDellの取り組みを体現しています。PowerEdge FXシリーズの中核を担うFX2 Chassisは、単なる筐体ではありません。サーバー、ストレージ、ネットワークを単一のコンパクトで拡張性の高いプラットフォームに統合する、革新的な製品です。
現代のデータセンターの変化する要求にすばやく適応できるよう設計されており、多様なワークロードに対応するとともに、他のシャーシソリューションではなかなか実現できない柔軟性を提供します。

総合評価:3.25/5
- 価格の透明性:1.25/5
- ハードウェア:2.25/5
- ソフトウェア:4/5
- ビジネス機能:3.5/5
- カスタマーサポート:4.25/5
価格
- カスタム価格については営業担当にお問い合わせください。
| メリット | デメリット。 |
|---|---|
| シャーシはさまざまなコンピュート、ストレージ、ネットワークモジュールをサポートするよう設計されており、用途に合わせた構成が可能です。 | 汎用性に優れている一方、特定のDellモジュールに依存するため、Dellのエコシステムをすでに導入していない場合は柔軟性が制限される可能性があります。 |
| FX2は2Uのスペースに大きな処理能力を詰め込み、データセンターのスペースを有効活用します。 | 高密度設計のため、特にモジュールをフル搭載した場合は、冷却要件が厳しくなる可能性があります。 |
| DellのOpenManageシステム管理を搭載し、FXポートフォリオ全体の管理を効率化します。 |
特長
- 共有インフラ設計:シャーシ内のすべてのモジュールで、冷却、電源、ネットワーク、PCIe拡張スロットを共有できます。
- Dell OpenManage Systems Management:シャーシとそのコンポーネントの管理を効率化し、管理業務の効率を高めます。
- ワークロード最適化の柔軟性:コンピュートとストレージのリソースを組み合わせて利用でき、仮想化からデータベース処理まで、特定のアプリケーションニーズに合わせて構成を最適化できます。
ブレードサーバーの主な特長
ブレードサーバーには、ラックサーバーやタワーサーバーなど、他の種類のサーバーと同様に、処理、メモリー、ストレージといったハードウェア性能や、管理性、セキュリティといったソフトウェア機能が数多く備わっています。ただし、ブレードサーバーは、他の多くのサーバータイプを上回るモジュール性も特徴です。
ハードウェア性能
ブレードサーバーのハードウェア性能は、効率性、速度、総合的な能力を左右する重要な要素です。ここでは、ブレードサーバーの動作で中心的な役割を果たす主なハードウェア属性を詳しく見ていきます。
プロセッサー
あらゆるサーバーの中核となるプロセッサー(CPU)は、ブレードサーバーにおいて高性能なマルチコア処理を実現するよう設計されています。最新のブレードサーバーの多くは複数のプロセッサーをサポートしており、多数のタスクを同時に処理できます。
大手メーカーは、最高の性能を確保するため、IntelやAMDなどの大手企業が提供する最新世代のCPUを採用することが多いです。
メモリー容量
ブレードサーバーは通常、大規模なデータセットを処理し、複雑なアプリケーションをスムーズに実行できるよう、大容量のRAMをサポートしています。十分なメモリーを搭載できることは、仮想化など、複数の仮想マシンを同時に稼働させるタスクに不可欠です。
高度なブレードサーバーでは、さまざまなニーズに対応できる柔軟なメモリー構成が可能です。
ストレージオプション
ブレードサーバーは、従来型のハードディスクドライブ(HDD)から、読み取り・書き込み速度に優れたソリッドステートドライブ(SSD)まで、多様なストレージソリューションを提供します。モデルによっては、超高速なデータアクセスを実現するNVMeドライブにも対応しています。
ブレードサーバーはモジュール式であるため、必要に応じてストレージ容量を簡単に拡張できます。
接続オプション
ブレードサーバーには、複数の高速ネットワークインターフェースが搭載されています。ギガビットイーサネットポートから、スループットの高いタスク向けの10GbE、25GbE、さらには100GbEなど、さまざまな選択肢があります。
さらに、多くのブレードサーバーはSAN接続用のFibre Channelインターフェースをサポートしています。
電力容量
ブレードサーバーの特に際立つ特長の1つは、電力効率です。シャーシ内の共有電源で動作するよう設計されており、ワークロードに応じて消費電力を動的に調整できます。
これにより最適な性能を確保できるだけでなく、大幅な省エネにもつながります。最新のブレードサーバーに搭載された高度な電力管理機能により、環境性能はさらに高まります。
ソフトウェア機能
ブレードサーバーのハードウェアコンポーネントは性能指標を左右する重要な要素ですが、提供されるソフトウェア機能も同様に重要です。こうしたソフトウェア機能により、運用の合理化、堅牢なセキュリティ、効率的な管理が可能になり、組織はブレードインフラの潜在能力を最大限に引き出せます。
管理ソフトウェア
ブレードサーバーの運用に不可欠なのが、管理ソフトウェアです。このソフトウェアは、シャーシ内のすべてのブレードを監視、構成、管理するための統合ダッシュボードを管理者に提供します。
機能には、性能監視、ハードウェアインベントリ、ファームウェア更新、システム診断などが含まれます。直感的なユーザーインターフェースにより、管理者は問題にすばやく対処し、新しいブレードを導入して性能を最適化できます。
セキュリティ
セキュリティは現代のエンタープライズにおいて妥協できない要素であり、ブレードサーバーも例外ではありません。最新のブレードサーバーには、ハードウェアベースの暗号化、セキュアブートプロセス、Trusted Platform Module(TPM)サポートなど、高度なセキュリティ機能が搭載されています。
さらに、統合ファイアウォールや侵入検知システムにより、悪意のある攻撃から保護できます。
バックアップとリカバリー
データ保護は、あらゆるIT運用の基盤です。ブレードサーバーには、多くの場合、組み込みのバックアップとリカバリーソリューションが搭載されており、データの自動バックアップ、迅速なデータ復旧、システムの復元が可能です。これにより、予期せぬ事態が発生した場合でも、事業継続性を確保し、ダウンタイムを最小限に抑えられます。
仮想化機能
ブレードサーバーは、仮想化性能に定評があります。VMware、Microsoft Azure、KVMなどの主要な仮想化プラットフォームをサポートしており、複数の仮想マシン(VM)を効率的にホストできます。
この機能はハードウェアの利用率を最適化するだけでなく、多様なアプリケーションやサービスを柔軟に導入できるメリットももたらします。
リモート管理
今日の企業は分散化が進んでいるため、リモート管理機能は大きな利点となります。ブレードサーバーには通常、帯域外管理ツールが搭載されており、サーバーの稼働状態にかかわらず、管理者がリモートからサーバーにアクセスして管理できます。
これは、複数の拠点にデータセンターを展開している組織にとって特に有用です。
モジュール性
組織のITインフラにブレードサーバーを導入するかどうかは、単なる技術的な判断ではありません。ブレードサーバーに固有のモジュール機能とメリットは、具体的なビジネス上の利点に直結します。ここでは、その理由を説明します。
拡張性
ブレードサーバーの主な強みの1つは、本来的な拡張性です。ビジネスの成長に伴ってコンピューティングニーズが拡大した場合、既存のシャーシにブレードを追加することで、コストと時間を抑えて対応できます。
これにより、組織は成長に合わせてITリソースをすばやく拡張でき、運用上のボトルネックを回避できます。
ホットスワップ対応
計画的かどうかにかかわらず、ダウンタイムは企業の収益に悪影響を及ぼす可能性があります。ブレードサーバーは、多くの場合ホットスワップに対応しており、システムを停止せずにドライブなどのコンポーネントやブレード全体を交換できます。
つまり、メンテナンスやアップグレードを業務への影響を最小限に抑えて実施でき、事業を継続的に運用できます。
エネルギー効率
エネルギーコストは、多くの組織にとって大きな支出です。ブレードサーバーは、設計を集約し、電源や冷却リソースを共有するため、従来型のラックサーバーよりもエネルギー効率に優れる傾向があります。
これにより運用コストを削減できるだけでなく、環境に配慮する企業としての姿勢を示すこともできます。
ベンダーサポートと保証
充実したサポート体制があれば、潜在的な問題を迅速に解決できるかどうかが大きく変わります。主要なブレードサーバーメーカーは通常、24時間体制のテクニカルサポート、延長保証、オンサイト修理サービスなど、包括的なサポートパッケージを提供しています。
こうしたサポートにより、企業は長期的なダウンタイムや未解決の技術的課題を心配することなく、インフラを信頼して利用できます。
互換性と統合
IT運用の規模が拡大し、複雑化するにつれて、幅広い互換性と容易な統合は大幅な時間短縮につながります。ブレードサーバーはこの点を考慮して設計されており、幅広いオペレーティングシステム、アプリケーション、ハードウェア周辺機器に対応することが多いです。
これにより、既存のIT環境とのシームレスな統合が実現し、新しいテクノロジーが登場した際にも容易に導入できます。
ただし、ほとんどのサーバーと同様に、ブレードシャーシは他社製ハードウェアと互換性がない場合があるため、ベンダーロックインは依然として懸念事項です。
ビジネスに最適なブレードサーバーの選び方
組織に適したブレードサーバーを選ぶには、技術的要件とビジネス目標を組み合わせて検討する必要があります。市場には、それぞれ独自の機能と性能を備えた多種多様な選択肢があり、意思決定のプロセスは難しく感じられるかもしれません。
しかし、いくつかの重要なポイントに注目すれば、ニーズにシームレスに適合するサーバーモデルを絞り込めます。選定の参考となるポイントを紹介します。
1. 現在のニーズを評価する
まず、現在のITインフラを評価します。現在、どのような問題を抱えていますか。将来的にどのようなコンピューティングニーズが予想されますか。この基準となる評価により、優先すべき仕様と性能が明確になります。
2. 拡張性を検討する
ほとんどの組織にとって、ビジネスの成長は目指すべきものです。容易に拡張できるブレードサーバーを選べば、大規模なインフラの刷新を行わずに将来の成長に対応できます。
3. 性能指標を評価する
技術仕様を詳しく確認します。プロセッサーの種類、メモリー容量、ストレージオプション、接続性能を確認してください。ハードウェアが、ビジネスで日常的に実行するアプリケーションやタスクに適合していることを確認します。
4. セキュリティを優先する
サイバー脅威が蔓延する時代において、セキュリティは最重要事項です。ハードウェアベースの暗号化、セキュアブートプロセス、統合ファイアウォールなど、高度なセキュリティ機能を備えたブレードサーバーを選びましょう。
5. ベンダーの評判を調査する
すべてのブレードサーバーメーカーが同じ品質とは限りません。レビュー、顧客の評価、業界での受賞歴などを確認し、ベンダー製品の信頼性と性能を見極めましょう。
6. 総保有コスト(TCO)を分析する
初期費用も要素の1つですが、TCOを考慮することが重要です。TCOには、初期投資、エネルギー消費コスト、メンテナンス費用、アップグレードにかかる可能性のある費用が含まれます。長期的なコスト削減のために、初期投資を増やす価値がある場合もあります。
7. 互換性を確認する
選択したブレードサーバーが、既存のIT環境とシームレスに統合できることを確認します。ソフトウェアアプリケーション、ネットワーク機器、ストレージソリューションとの互換性も含まれます。
8. ベンダーサポートと保証
24時間体制のテクニカルサポート、長期保証、定期的なソフトウェアアップデートなど、充実したサポートサービスを提供するベンダーを選びましょう。
9. エネルギー効率
エネルギーコストが上昇し、世界的にサステナビリティが重視されるなか、エネルギー効率に優れたブレードサーバーを選ぶことで、大幅なコスト削減と組織の環境配慮の姿勢の強化につながります。
10. コミュニティとエコシステム
一部のブレードサーバーブランドは、広大なコミュニティとエコシステムを備えており、非常に有用です。トラブルシューティングや最適化に役立つフォーラム、ガイド、リソースに加え、他の企業とのネットワーク構築の機会も提供されています。
ブレードサーバーの評価方法
2023年に最適なブレードサーバーを特定するため、包括的かつ厳格な評価方法を採用しました。ブレードサーバーの有効性と関連性を正しく評価するには、技術性能、ソフトウェア機能、ビジネスへの影響、コストなど、さまざまな観点から検証する必要があると考えています。
以下では、さまざまな基準に基づくサーバーの評価方法と、それぞれに設定した比重を説明します。
ハードウェア性能 – 30%
サーバーの基盤となるのはハードウェアです。評価ではハードウェアを重視し、総合スコアの30%を配分しました。
- プロセッサー:使用されているプロセッサーの種類、速度、効率を確認しました。
- メモリー容量:搭載されているRAMの容量と、高負荷時の性能を評価しました。
- ストレージオプション:SSDやHDDなど、利用可能なストレージオプションの容量と種類を評価しました。
- 接続オプション:さまざまなネットワークインターフェースとその速度を考慮しました。
- 電力容量:この項目では、さまざまなワークロードにおける効率と消費電力を重要な指標としました。
評価基準の該当製品:Cisco UCS B200 M5、Lenovo ThinkSystem SN550、HPE ProLiant BL460c。
ソフトウェア機能 – 30%
ブレードサーバーが備えるソフトウェア機能も同様に重要です。これも総合評価の30%を占めます。
- 管理ソフトウェア:組み込みの管理ソフトウェアの使いやすさ、機能、信頼性を重要な評価項目としました。
- セキュリティ:組み込みのセキュリティ対策、暗号化規格、侵入防止システムを確認しました。
- バックアップとリカバリー:組み込みのバックアップソリューションと、リカバリープロセスの速度および信頼性を評価しました。
- 仮想化機能:主要な仮想化プラットフォームへのネイティブサポートと性能指標を評価しました。
- リモート管理:遠隔地からサーバーを管理する機能も評価対象としました。
評価基準の該当製品:HPE ProLiant BL460c、Cisco UCS B200 M5。
ビジネスへの影響 – 20%
ブレードサーバーが業務運用に与える影響は、長期的な成功を左右する重要な要素です。そのため、この基準には20%の比重を設定しました。
- 拡張性:ブレードサーバーを利用して、企業がどれだけ容易に運用を拡張できるかを評価しました。
- ホットスワップ対応:メンテナンスやアップグレード時のダウンタイムを最小限に抑えるサーバーの能力を評価しました。
- エネルギー効率:消費電力の指標と、それが運用コストに及ぼす影響を確認しました。
- ベンダーサポートと保証:サポートおよび保証サービスの充実度を重要な評価項目としました。
- 互換性と統合:一般的なビジネスソフトウェアやハードウェアソリューションと、サーバーがどれだけシームレスに統合できるかをテストしました。
評価基準の該当製品:HPE ProLiant BL460c、Cisco UCS B200 M5。
価格の確認可否と問い合わせ窓口 – 20%
最後になりますが、コスト、入手性、ベンダーとの連絡のしやすさも評価に影響し、総合スコアの20%を占めました。
- ベンダーのWebサイトで価格を確認し、その情報が透明性のあるものかを分析しました。
- また、カスタマーサービス、テクニカルサポート、営業窓口など、ベンダーの問い合わせ窓口の応答性、対応可否、効果も評価しました。
評価基準の該当製品:Dell PowerEdge FX2 Chassis、HPE ProLiant BL460c、Lenovo ThinkSystem SN550。
よくある質問(FAQ)
ブレードサーバーとは何ですか。従来のラックマウント型サーバーとはどのように異なりますか。
ブレードサーバーは、他のブレードとともに標準化された筐体、つまりシャーシにスライドして装着する、コンパクトなサーバーユニットです。1つのシャーシ内にある複数のブレードで電源やファンなどのリソースを共有し、スペース、電力、冷却を効率化するよう設計されています。
従来のラックマウント型サーバーは一方で、それぞれが独自のリソースを備えたスタンドアロン型のユニットです。ラックサーバーはより広いスペースを占有し、ケーブルも多くなりがちですが、同じラック内の他のサーバーから独立して動作できます。こちらが最適なラックサーバーの選び方です。
組織のニーズに最適なブレードサーバーは、どのように判断すればよいですか。
組織に最適なブレードサーバーを決めるには、現在のITインフラ、将来の成長計画、アプリケーションのワークロード、予算上の制約を総合的に理解する必要があります。
まず、現在および予想されるコンピューティングニーズを評価します。必要な処理能力、メモリー、ストレージ、ネットワーク性能などの要素を検討してください。
さらに、セキュリティ、管理ソフトウェア、ベンダーサポート、拡張性などの機能も評価します。ITコンサルタントに相談したり、ベンダーの評価サービスを利用したりすると、組織の目標に合ったソリューションを選びやすくなります。
データを保護するために、強化されたセキュリティ機能を備えたブレードサーバーはありますか。
はい。多くのブレードサーバーベンダーはセキュリティを重視し、データと業務を保護する高度な機能を提供しています。こうした機能には、ハードウェアベースの暗号化、セキュアブートプロセス、Trusted Platform Module(TPM)、侵入検知システム、統合ファイアウォールなどがあります。
ブレードサーバーを選ぶ際は、そのセキュリティ機能について確認し、業界標準を満たしていること、また組織のセキュリティ要件に適合していることを確かめることが重要です。
結論:最適なブレードサーバーでスペースとエネルギーを有効活用する
コンパクトな設計と統合されたリソース管理を備えるブレードサーバーは、ITインフラの最適化を目指す組織にとって有力な選択肢です。スペースを節約し、エネルギー消費を削減し、管理プロセスを効率化できる本来の特長から、多くの現代企業に選ばれています。
ただし、他の投資と同様に重要なのは、組織固有のニーズと成長の方向性を理解することです。ハードウェア性能、ソフトウェア機能、セキュリティ要件、ベンダーサポートなどの要素を考慮することで、現在の要件を満たすだけでなく、将来の成功にもつながるブレードサーバーを選択できます。
サーバーハードウェアはデータセンターの基盤ですが、ソフトウェアも忘れてはいけません。ここでは最適なサーバー管理ソフトウェアと最適なサーバーセキュリティツールを紹介します。ビジネスを円滑に運用するのに役立ちます。